忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

完成度を上げる方法

下敷きの枚数を増やすという技があります。

普通は、資料集めとラフ→原画→さらに細かく原画→作画修正→清書の5段階くらいでしょうが、クオリティを高くしたければ、ここの工程をさらに6、7…と増やせば良いわけです。

納得いくまでラフを作る、原画の段階で良い線を作るまでやる…などです。

つまり、クオリティは工数のコントロールとも言えます。

絵の完成度を上げたければ、工数を増やしてみましょう。

逆に、実力を付けたければ、工数を減らしてみれば良いわけです。

少ない工数でなるべく正確に描こうとすれば、無意識にでも一発で正確に描こうとせざるを得ません。

それから経験上、基本的にはややあっさりとでも、枚数をひたすら描いた方が上手くなります。

この辺の感覚はやや人によるかも知れませんが、経験した上でのポイントを書いておきます。

絵は計算練習と似ていて、ポイントを早く抑える習慣や、なるべく一発でこなす習慣、見切りを付ける習慣をつけた方が、技術的な発見力も向上するので、上達には良いです。

粘って描いた絵はたしかに印象は良いですが、時間をかけると作業の意図や目的がぼやけやすくなり、時間をかけたわりにはイマイチ…となりやすいので、技術的には上手くはなり辛いです。

ここのバランスは、状況や目的に応じて適宜決めましょう。

あとは、時間との兼ね合いで決めましょう。

時間をいくらでもかけたいところですが、体力や時間は限られているので、現実的に考えて行動することが大切です。