忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

宗教より哲学、道徳より科学。

宗教や道徳というのは古い時代に王族や貴族が人を統治するシステムとして機能しました。

実際にフィクションでもそういう作品は数知れません。

しかし、私たちは近代以降の社会に生きています。

近代以降とそれ以前の最大の違いは、①科学で宗教を否定したこと、②道徳的世界を哲学で俯瞰したことです。

①については、わからないことがあったら科学的に考えようという姿勢です。

②については、他人が言うことではなく自らの頭で徹底的に考えようという姿勢です。

いずれも、社会一般的によく聞く話ですよね。

こうした基本的な姿勢をみんなが持つことで、社会が回っています。

宗教的権威をもとに世界と戦争を始める人はおかしいというのは、みんなが理解できることです。

でも、かつてはガリレイが魔女と認定されていたように、宗教的権威はことごとく科学を否定していました。

真実が明るみに出ることは、権威にとって極めて都合が悪いからです。

優秀な哲学者が奇人変人扱いされるのも、同様です。

しかし、私たちはそうした不当な圧力に決して屈従しない。

そう誓ったからこそ、近代社会が幕開けしたのです。

私たちは、そういう歴史がかつてあったことを、しっかりと胸に刻んで生きねばなりませんね。