素人の一見正しそうな意見が一番危険です。
まず、経験者、玄人などのまっとうな意見はたいてい地味で注目されません。
当たり前の話なのでつまらないのですが、そういうものです。
しかし、SNSでは未経験のド素人がわが知り顔でいっちょ噛みしてやろうと、必死になっていいねRTをしまくります。
話題が広がると、ここぞとばかりにです。
正しい意見ではなく、正しそうな意見、つまり同意が得られそうな意見にフワフワ流されていくのです。
真実の検証方法も知らないので、その場の集団内での人間力学的な関係で流されているのでしょう。
自分で事実を調べて一から検証するのではなく、知的に怠惰であり、「人より社会のことを知っている」と勘違いしている人ほど、その傾向が強いです。
そういう人たちですから、同じことを言っていたら仲間として認識し、違うことを言っていたらアンチとして排除します。
要するに、話を理解する知恵がありません。
浅知恵と浅薄な知識から、自分の知っている範囲、思い及ぶ範囲でないものを寄ってたかって始末したがります。
SNSでは建設的な意見など、出ようはずもありません。
もちろん、多くの人が興味関心を持つような、公共一般の広範囲な話ならば意味はあるでしょうが、こういう専門的な話になると、とにかく的外れな意見が飛び交います。
あまつさえ、中小規模の集団でやっているようなところにとっては、非常に迷惑極まりないでしょう。
素人の正しそうな意見って、本当に危険だと思っています。
興味関心のないド素人が、まっとうな話を理解するなんて出来るわけがないので、悪質な場合には、粛々と法的手続きに映るのが賢明な気もします。