忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

石原都知事はめちゃくちゃ優秀だった話。

昨今の優秀な政治家の例として、故石原慎太郎都知事が上げられます。

彼を嫌う人が多いのを知っていますが、個人的に彼より優秀な人がいるのかというくらい優秀です。

もっと評価されても良いのに、スルーされていてもったいないなと私は思っています。

何が優秀なのかですが、シナリオの設計が優秀です。

さすが作家だったこともあり、「人はこうすればこうなる」という視点が秀逸です。

小説家に限らず、クリエイターってこういうことを普段から考えている人が多いのですが、それを政治に反映させたのは、彼が初めてでしょう。

たとえば、東京スカイツリーについてですが、あれは単体で見てもあまり意味がないです。

ただ、あの東京スカイツリーが出来てから、今日までのシナリオを書き出してみると、彼が以下に本当に優秀だったのかがよく理解できます。

 

東京スカイツリーを作ってインバウンド需要強化

外資を稼ぐ

→日本を気に入った金持ち外国人が住みつくようになる

→税収増大

公共投資で地域再開発

→公共施設や繁華街などの拡充

→住人増加

→税収増大

→治安が良くなる

→人口増える

→…

 

というように数十年単位を見すえて、正のループを作り出した石原都知事はめちゃくちゃ優秀だったと思います。

それを東京スカイツリーというきっかけから起こせると見据えて決断したのは、クリエイター特有の「本質を見抜くセンス」が抜群に高いという証拠です。

ただ、当時はほとんどの人が「スカイツリーなんてくだらない」と見下して言っていました。

他にも評価すべき点が多いのですが、優秀な政治家はこういうものだという見本でしょう。

子育て支援とか教育改革などと言いつつ、他の財源を削って無償化しているような政治家は、近視眼的なウケ狙いだけに終止してしまうような気がして、あまり優秀でないかなと個人的に思っています。