米は炭水化物だから身体に悪い、カフェインはとりすぎると良くないなどの噂は昔から絶えません。
とくにネットでは食品に関するデマが多数出回っています。
うっかり真に受けてしまうと、ずっと不調を抱えたままの生活をすることになります。
なぜかというと、避けるべきではない食品を避けることにより、他の栄養が不十分になる、いわゆる栄養失調状態に陥ってしまうからです。
では、食品に関する情報は間違いなのかというと、そうでも無いのですが、実はそれが日本人の体質に合う食事なのかという視点は、案外抜け落ちていたりします。
たとえば、よくあるカフェイン断ちの話ですが、日本人はアルコールに弱い割には、カフェイン耐性が異常に高いです。
なので、緑茶やコーヒーといったカフェイン飲料に悪影響を受けることはあまりありません。
また、お米についても多く誤解があります。
よく低炭水化物ダイエットの仇にされているお米ですが、実は炭水化物の中でもタンパク質が抜群に高いのです。
味噌汁と合わせると肉と同じタンパク質をそれだけで補充できますし、さらにお米にはビタミンも豊富ですから、栄養食として優秀です。
さらに日本人の唾液は、お米を分解する能力が他の民族の数倍高いため、糖尿病など疾病にもなりづらい食材なのです。
つまり、日本人が小麦食を理由にして、お米を食べない理由はどこにもないのです。
歴史的にも、日本人は米と味噌汁で身体を作ってきた民族ですから、そういう体質なのです。
以上のことは、ちゃんと調べればすぐにわかることですが、何かと流行りの情報を鵜呑みにして、自分の身体におかしなことをする人が後を絶ちません。
食べ物の情報だけではなく、日本人にとって何が有効なのかを、科学的に調べて知る必要があります。