日本では、このスポーツならこの練習という発想が根強いです。
何かと技術論にうんちくを垂れ流したりと、意味のない話を羅列しては、権威付けしようとする人が多数います。
しかし、海外ではそもそも競技スポーツを複数取り組むのは当たり前な文化があります。
というのも、そこに共通するフィジカルは変わるものではないからです。
要するに、根本的なパワーやスピードがあれば、どの競技にでも対応できるという考えです。
さらに、最近の研究では、複数の競技をやっている人の方が、伸び代もはるかに大きくなるという結果も出ているそうです。
ということで、絵の話でも同じですが、早いうちから一つに絞るより、ジャンルに関係なく取り組んだ方が、最終的な伸び率も変わってきます。
海外では、どのジャンルにも対応できるように、基礎的なデッサン、デザイン能力を徹底して教えます。
絵描きにおけるフィジカルにあたる部分を、徹底して鍛えるのです。
日本でも、こういう教育に早くシフトするべきですが、いまだに「巨人の肩に乗る」などといった徒弟制度や、「走り込みが基礎を作る」のような封建的な権威主義が横行していて、世界から取り残されまくってるなという感想しか出てきません。
そんなカビの生えたジャンルで、みんなやりたくないと思うのは当たり前の話です。
伝統工芸や和菓子の後継者がいなくて、廃業が続いているのも、そうした押し付けがましい古くささが原因になっていたりします。