最近、たまに有名人が看板のコンテンツを見かけます。
しかし、この手のコンテンツはだいたい長続きしません。
理由として、まず有名人はキャラを売りにしています。
要するに、「世間からどう見られているか」「世間から何を求められているか」という需要が決まっているわけです。
こういう決まったキャラクターというのは、非常に作品では扱いづらいです。
いわゆる、「いつでもその話しかしない大喜利芸人」としてしか、作品内では扱いようがないからです。
そのシチュエーションをわざわざ用意してやらないといけないからです。
なので、「一発芸型のギャグ漫画」程度ならなんとかなるでしょうが、基本的にどんどん作品内で扱いづらくなり、だんだん空気になる宿命を背負っています。
また、実在の人物だと、やはりさまざまな利害関係が絡むため、実際のリスクも非常に大きいわけです。
とくに最近は、裁判や人権問題など何かと騒がしい世の中です。
有名人が作品にならないというより、有名人が作品内で極端に扱いづらいから、というのが理由でしょう。
その苦労の割には、面白い作品にならないのです。
また、有名人を題材にして作品を出している人は、やはり作家としても下のほうに見られます。
実力がないからやっているんだとみなされます。
反対に、完全なるフィクションなら、世界観などを1から都合よく設定できるので、作品がやりやすくなるのもあたりまえです。