忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

絵だけじゃダメなら企画を付ければ良いのかという話。

「絵だけじゃダメなら、企画を付ければ良いじゃない」という人がいます。

「パンがないなら、ケーキを食べれば良いじゃない」と言っていた人のようですね。

別の要素を付ければ、無敵になると思う人がいますが、それは間違いです。

正解は、絵と企画でやるなら、絵と企画の調和が一番問われます。

良い企画で良い絵でもヒットしない場合があるように、クソな企画にクソな絵でもヒットする場合があります。

これはなぜ起きるのかというと、絵と企画を組み合わせたときのノリが視聴者に伝わるからです。

究極を言えば、絵も企画も意味がないのです。

でも、それを言い切ってしまうと絵も企画も全否定になってしまいます。

なので、絵は絵、企画は企画として極めて行こうぜという姿勢が出来ます。

格闘技でもボクシングに蹴りを入れればキックボクシングになりますが、ボクシングとキックボクシングはまったく別の競技です。

では、ボクシングが得意な人がキックボクシングも得意かと言えば、全然違いますよね。

組み合わせれば良いという話でもなかったりします。

 

補足

マンガとかアニメってぶっちゃけなんにも面白くないんですよ。

絵にセリフがついてたり、絵が動いているのってつまんないです。

じゃあ、あれはなんで面白いって思っているかって言うと、作品から伝わるノリをみんなで共有しているからなんですよね。

ネットフリックスがうまくいかないのも、そのへんが分かっていない。

下馬評や前評判でみんなで盛り上がるところから、マンガやアニメって始まっているので、ぶっちゃけ企画とか絵とかもどうでもいいんです。

エヴァンゲリオンなら、きたきた鬱展開→一緒に鬱になるのを楽しむ

グレンラガンなら、きたきた超展開→一緒に必殺技を叫んで真似をする

作品全体で、こういう楽しみ方を提示しているわけですよね。

なので、絵も企画も関係ないとも言えるし、両方が関係あるんですよ。

どうでもいいけど、だからこそ価値があるという発想ですよね。