忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

統計学を知らない人は、遺伝や寿命の話を間違える。

「優秀な遺伝子」のウソ

優秀な遺伝子として、社会的ステータスを参考にしたがる人が多くいます。

おそらく、遺伝子の優性形質の優性という単語を、優生思想の優生と混同しています。優性遺伝というのは、あくまで遺伝子の形質(パターン)の遺伝というだけであり、優秀な遺伝子は組み合わせにより出るものです。

掛け合わせのパーツが多様であるほど優秀になる可能性が高いのは証明されていて、似たもの同士と組み合わせると遺伝情報が偏りすぎてしまい、後代の遺伝病の原因になります。

環境の変化に弱い個体になってしまいます。

 

「独身男性女性は短命」のウソ

独身の枠で集計されるデータには、幼児から未成年、未亡人などが統計で加わるため、大きく平均値が引き下げられてしまいます。

これも頭が悪い人が勘違いして、やたらに恐怖心を抱くのですが、独身で20も短命になるなら生活習慣病などでは説明がつかないのは義務教育レベルの知識があれば容易に推察できます。

また、性格が良いか悪いかは人付き合いの良さとは関係が分かりません。「独身だから変なやつ」というのは、社会の価値観が単一だった昭和の頃までの話でしょう。

少なくとも、現代でマトモな学力、知識と価値観をもつ人はどんどん減っています。

 

知識は常識を疑うツールである

世間で言われてることには、非科学的な迷信であることもたくさんあります。迷信に振り回される人は世の中多いですが、科学的知識がないと世間の噂に恐怖しながら日々過ごすことになります。同調圧力に負けがちな日本人は、知識を運用することがすごく下手な人が多いです。