「経済格差が広がると、自分が虐げられていると感じる層が増え、自尊心が揺らぎ、人は攻撃的になる」は間違いです。
これ、実はSNSでよく耳にする流行りの話なのですが、
実は「経済格差が広がると、生活困窮が増えて、それを虐げる動きが増え、社会不安になる」が正しいです。
要するに、
「自分が虐げられていると感じる層が増え」ではなく、
「実際に虐げられていると分かるくらいのレベルになる」が正しいのです。
「え?同じじゃない?」と思った、そこのあなた。
間違えたことを正しい気がすると「ふわっと」認識してしまう人は多いものです。
では、解説していきましょう。
金持ちや富裕層、影響力のある人たちは「良い」という価値観をSNSで広めたいのでしょうが、当然ながらこれはウソです。
「クソ野郎」の金持ち、富裕層、影響力のある人たち…の割合は、むしろSNSでは顕著に高いです。
彼らは、無敵の人により人生を破壊されることを恐れているため巧言令色を言っているわけです。
ならば、軽率に発言しないのが防衛策になるというのを前に発言しました。
さて、本題です。
世の中には、非常に執着が強い人もいて、そういう人に偶発的に狙われるリスクが常にあります。
SNSやメディアなどで目立っていればいるほど、顕著にそういう傾向になります。
しかし、実際にそういう人たちに矛先が向くとすれば、実は狙う側の人が「実際に生活に困窮した」後の段階です。
※最近は物価高で困窮する人が増えています。
「生活に困窮し、周囲に虐げられているからもうどうしようもない」
→「ならば、なるべく確率の高いことをやり、この困窮状態をどうにか打開しよう」
→強盗、P活、テロ、闇バイト…という選択が浮上するのです。
その時に、その実行者にとって、
なるべく金を持っている
なるべく影響力のある
なるべく資産がある
なるべく自分の気に入らない…という標的を選択に取ります。
例えば、「生活に困窮し…」の段階であっても、 ベーシックインカムなど制度により生活が支えられれば、 わざわざ目標を変更してまで、そうした報復や違法手段に走る必要性がなくなります。
攻撃したくて攻撃する人はいないですし、逆に生活に困窮したことをネタに周囲からひとたび攻撃されれば、彼らは今度はナメられないよう、常に威力を誇示する必要があります。
なので、その段階でも、色んな人を攻撃せざるをえなくなります(これは貧困…などの「ネタ」に関係なく金持ちでも誰でも同じことをします)。
※『過剰包摂社会』というもので、万人がそういう状態に陥ります。
そうであったら、富裕層ならベーシックインカムを推進したほうが、安全保障、産業活性など得をすることが多いはずです。
もちろん、どこぞの経済学者が言うような、金利ギミックで貧困層からより搾取して貧困化を推進するものでは、まったく意味ないです。
しかし、これを言う人をそれほど見かけないので、貧困層が豊かになるを嫌うのは、おそらく他ならぬ富裕層でしょう。
実は、歴史的には「士農工商」という言葉があったとおり、商人=金持ちは一番「卑しい」とされてきました。
戦前には、成金などもさんざん揶揄されたとおりです。
金持ちは倫理道徳をすぐ踏み越え、金のために社会不安を醸成する存在だと、昔から思われていたからです。
※これは、日本だけではなく、世界共通の認識です。
だからこそ、「金持ちかつ人格者」は世の中で尊敬されましたし、「貧乏でも努力家」も同じように尊敬されました。
ゆえに、「金持ちが(というだけで)人格者」というのも都市伝説。
それから、「イケメンが(というだけで)人格者」みたいな美醜程度で性格が決まるというのも都市伝説です。
※「『クレーマー』と呼ばれる人達の中に、『明らかに経済的に成功している人』があまり見当たらない」というのも大ウソ。
→私の経験から、金持ちの方に「思想強めのしつこい」クレーマーがいたりします。
聞く耳持たない系。