昔の話なのですが、事務に東大の大学院の人が入ってきたときの話です。
さすがに、「東大大学院で誰にもできる事務なんて勿体無い!」みたいな話で職場は持ちきりでしたが、後日私は驚きました。
というのも、その人は同じ時間で普通の事務の人の10倍の仕事をします。
文字通り勤務開始からすでに10倍速です。
誰もやらない様な古いファイルを、片っ端から引っ張り出しては、おもむろに高速でファイル整理し始めるのです。
しかも速いから雑だとか、文字が読めないとかではなく、すべてミスは一片たりともなく完璧なのです。
また、電話対応のメモは完璧、トイレ掃除なども毎日徹底して欠かさずに行われていました。
こちらとしても、この人がいるときは、分からないことはなくなるので、非常に安心して仕事が出来ました。
私が気付かされたのは、こういう簡単で誰にでもできることを、適当にサボる人が実に多いということです。
さらに、その人を見たあとだと、他の事務全員のレベルが、あまりにも低すぎることにも気付かされました。
しかも、いきなり入ってきて、わずか数週間でこのレベルですから、他の人はみんな雑魚でいらなかったということになってしまいます…。
そして、なぜその人が東大かというのも、すごく合点がいきました。
つまり、まず当たり前のことを高いレベルでやり切らずに、途中で妥協して諦めているからこそ、そのレベルで止まってしまうのです。
高学歴でも仕事が出来ない人が…みたいな話もありますが、私はこの手の圧倒的な人をちょくちょく見たことがあるので、そんなこと言うやつも含めて全員レベル低いなと思ってしまいます。