陰謀論は、事実関係や科学的根拠をもとにしてものごとを理解できない人が陥ります。
答えが先に決まっていて、それを正当化する理由だけを集めて安心するわけです。
なので、その話がウソなのが事実関係を追うとすぐに分かります。
人の無知に漬け込み金を踏んだくるカルト宗教と、本質的には同じです。
たとえば、「共産主義と民主主義は対立していて、ユダヤが操っている」みたいな話です。
あるいは、「GHQやCIAのスパイにより司法は操られている」みたいな話とか。
まず、共産主義と民主主義は対立していませんし、共産主義は制度として独裁が基本ですが、民主主義が独裁になるかは国民の判断によります。
GHQやCIAのスパイが司法を操っているなら、電通の高橋氏はいま逮捕になっていません。
このように、事実関係を拾うと否定できるのですが、頭の悪い人は簡単に聞きかじったことを信じてしまいます。
陰謀論にハマる人は、なんとなく理屈のつく説明に飛びつきますが、その論理そのものが間違いかもしれないという検証能力がありません。
どんな人にも分からないことはあるものですが、陰謀論を用いて公然と説明をする人は、その分からないことにおかしな理屈をつけては金を踏んだくる詐欺師といえます。
ただ、私のように頭が良いと「この話のここはウソだな」「ここは都合の良いように接合したな」などと、ウソがすぐに分かるものです。
一つ言えるとすれば、「バカは陰謀論にハマりやすい」というのは、あながち間違いでは無いのでしょう。
事実確認していけば、大半がウソなのは分かりますからね。
観察する限り、教科書レベル知識の欠損、国語力や語彙力の不足、論理的思考力の欠如、調査と検証能力の不足などが原因です。