「AIで絵が描けるヒャッハー」と喜んでいる人がいます。
かなりの重課金と失敗画像を選別の末にSNSにあげているみたいですが、これは一つ絵を作っている行為と言っていいでしょう。
ただし、これを「私は絵を描いた」と主張するのは違います。
これはウサインボルトを車で追い抜こうとしているようなものです。
車に乗ってウサインボルトと勝負すれば、勝つのは当たり前です。
AIというか機械全般に言えますが、機械を使ったら人に勝てるのは当たり前です。
計算機と人間の計算能力を争っている人はもういないと思いますが、計算機が出た当初はそういう遊びも流行ったことでしょう。
ということで、絵を描いたというか絵を作っているのでしょうが、絵描きの認知や絵描きの価値を何一つ理解できないまま絵が出てきているので、むしろ我々からすれば「かわいそうな人たち…」という感想しかないです。
絵を描く喜びを失っているようにすら思えます。
格闘家は昨日より強くなることに無常の喜びを覚えますが、AIに頼ればその清々しさを体験できないです。
これはもはや別のゲームと言えるでしょう。
まさか、格ゲーマーが格闘家に勝てるなんて思い上がりませんよね(両方とも兼業している方も世の中にはいますが)。
ここらへん理解していないと、おかしな思い上がりになるなと思いました。