好きなことしろというのはよく言われるようになりました。
好きなことをするというのも一つの能力なので、そう言われるのは良い風潮ではあります。
しかし一方で、好きなことをしていても、人に受け入れられる人と、そうでない人に分かれるのも事実です。
某少年革命家の話も同じですが、「25になったら消えていく、箸にも棒にもかからないやつ」と喝破されてしまったのが象徴です。
というのも、世に受け容れられるには、自分勝手にやっていては、ある一定以上で絶対に上手くいかなくなります。
20代までで好きなことだけをしている人にありがちですが、社会人としての基礎がまったくない(感覚が掴めていない)という人が結構な割合でいます。
もちろん、全員が全員ではないですが、やはり信頼を得るためには最低限ベースがあります。
そうしないと、「他人の質問にまともに答えられない」「怪しい商売を続けて金稼ぎする(=そういう人に見られてしまう)ことになる」など、実は碌なことになりません。
なので、好きなことをするのも当然大事ではあるのですが、社会人の基礎こそ、若い頃=20代でないと一生身に付きません。
逆に言えば、好きなことは別に歳をとっても出来るのです。
今は昔と違って情報がいくらでも取得できますから、本や動画、ネット検索を組み合わせて、好きなことをいくらでも上達することが可能です。
逆に言えば、そういう社会であるほど、社会人としての基礎の部分が重要性を増します。
なかなか、ネット学習だけでは身につけられる技術ではないからです。
また、社会人の基礎がない人の人生論みたいな話を真に受けてしまうと、世の中で上手くいかない人になってしまいますので、くれぐれも注意したほうが良いでしょう。
そういう人生を送ってしまった人は、残念ながら変わることは出来ないので、そういう人だなと割り切る必要があります。
会社勤めやOLの方は具体的に訓練される機会に恵まれる一方で、早々にフリーになってしまった人とは、この面で長期的に大きく差が付きます。
昔から言われていることだからこそ、普遍的な真理でしょう。