忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

年末年始、個人的におすすめ書籍タイトル一覧。

私が読書をするときには、タイトルと目次、大まかな概要(最初の無料ページ)を一覧して、本を選別します。

私が「読んでも良いかな」と思う、最近の本のタイトルを書いておきます。

私の考え方に興味があって知りたい人などは、読んでみると良いかも知れません。

高校生や大学生くらいの時は交通機関の待ち時間を利用して、この手の新書本をひたすら立ち読みしていた時期がありました。

以下、一瞥した段階での個人的な書評を書きます。

 

「バカと無知 人間、この不都合な生き物」 橘玲

 人間の認知機能には本能的なプログラムがあり、ネット社会はその限界を超えて、多くの人に「認知バグ」が起きやすい状況を強いているという話。

 なぜ、制御不能な「逸脱行為しているにも関わらず、自己正当化するバカ」がネットでたくさん出てきてしまうのかを、人類進化の過程から推論している。

 バカがネット時代で可視化されてしまったせいで、模倣され、量産されてしまう。

 

「国民の底意地の悪さが、日本経済低迷の元凶」 加谷珪一

 「共同体主義、協調性、絆…」のような、日本人の正の側面ばかりがメディアで言われてきたのが昭和から平成初期。

 しかし、その裏側にあった「日本人の本質」=他人に対する「底意地の悪さ」が、日本社会でむき出しになった結果、経済成長が大きく阻害され続けている話。

 なぜ日本各地でおかしなことが起きてしまうのかは、日本人の国民性が原因。

 

コスパで考える学歴攻略法」 藤沢数希

 「たかが学歴」とは言え、日本はずっと学歴社会。

 学歴を最も良いコスパで獲得するにはどうすれば良いかという戦略を、おかれた状況別に、詳しく分析して紹介している。

 ただし、本書の目的がそこにあると言うよりは、むしろ著者による受験考察を経ることで、日本社会の真相を暴き、本質的な構造や正体に迫る。

 

「超限戦 21世紀の『新しい戦争』」 喬良 王湘穂

 中国共産党による21世紀のハイブリッド戦争とはなにかを詳細に解説。

 激化した冷戦期を終えて以来、世界で多発する紛争を陰に、金融やIT、メディアなどあらゆる方面で資本を加速させてきた中国は、もう一度かつてのような強大な帝国を築くべく、アメリカを敵国として中華思想による世界戦略を加速させている。

 だが、中国がうまく行けば行くほど、日本はより搾取されてしまうことがよく分かる。

 

ということで、ものの見方を変えるには、ネットで心に響く投稿を「いいね」するよりも、こうやって「多角的な考え」を知るほうが大事という話でした。

書籍でインスタント本やトンデモ本が増えてしまっている中、こうした骨太な本を読むことが人生の指針や改善に繋がります。

止まらない昔話に華を咲かせる暇があるなら、こういう本を読んで世の中を知るほうが良いと思う私です。