忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

その言葉、意味分からずに使っていませんか?【その2】

ネットで調べれば、意味が一発で出る時代です。

だからこそ、言葉は面倒くさがらずに、きちんと辞書で調べてから言葉を使うと良いです。

たとえば、苦労と苦行の意味も、調べないと間違えやすいかも知れません。

 

「GOO辞書」で調べた結果から、考えてみましょう。

「苦労」

  1. 精神的、肉体的に力を尽くし、苦しい思いをすること。
  1. 人に世話をかけたり、厄介になったりすること。
  2. 「苦労」には「苦しい思いをする」という意味がすでに含まれています。
  3. 「苦しい思いをすでにしている」のだから、報われるかどうこう考える前に、まずちゃんと休むべきですね。

 

「苦行」

  1. つらさに耐えて仕事をすること。
  2. 仏語。激しく肉体を苦しめる行いによって精神を浄化し、悟りを得ようとする修行

「苦行」という言葉には、仏教語として「肉体を痛めつけるようなレベルのハードな修行」という意味が含まれることがわかります。

仏教での意味を考えると、「つらさを耐え、死をも覚悟するようなレベルの仕事」という意味です。

つまり、「毎日、8時間とか10時間くらいの仕事を続けること」という程度の話で、「苦行」という表現は一般的にはふさわしくありません

「傍から見て苦しそうにみえることでも、平気でやる人は上達する」みたいな意味で使いたいのなら、「苦行」ではなく「修行」と言い換えるべきですね。

 

このように、ちゃんと調べると、無意識におかしな日本語を使っていないかをよく確認できます

前回の、負担と負荷の意味の違いに続けて、苦労に含まれる意味、苦行と修行の意味の違いなど、言葉はきちんと調べてから使うことです。

 

このレベルで右往左往している人は、ぜひ中学高校レベルの漢字ドリルは必ずやっておきましょう

これは、使う使わないに関わらず、レベルが足りていません。

ドラクエで言うと、「ロンダルキアへの洞窟」で「レベル6」とかそういう次元です。

ドラゴンやキラーマシンにあったらイチコロです。

しっかり漢字ドリルで補強しましょう!!