忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

昔正しかったことが今は間違い。

昔に正しかったことは、多くの場合で間違いのことが多いです。

特に、人は昔に流行った時代を知り美化する傾向があります。

しかし、その時代ごとに最適な部分で上手く行ったことが話として残るだけであり、実際にどういう時代かは多くの人は認識していません。

たとえば、昭和から平成に変わるくらいの東京ではタン壺が駅に設置されていました。

そこをめがけてタンをみんなで吐き捨てるのですが、そのせいで路上で前に歩いている人に向かってタンを吐き捨てるみたいなこともしょっちゅう起きていました。

また、SNSでスシロー事件のようなおバカが可視化されましたが、逆に言えばこの程度で騒ぐ世の中になっているということでしょう。

この頃は駅や路上で喧嘩は毎日起きていましたし、怪しい宗教勧誘や風俗営業も当たり前のように行われていました。

怪しい黒人が偽造テレホンカードをトランプのようにして売り付けていたりもしました。

地下鉄では知らない人がシートにおしっこやうんちを漏らしている場合もたくさんありました。

さらに、ゴミは路上に捨てっぱなし、車の排気ガスがひどい、自転車は鉄格子のように絡まっている、といった有様だったのです。

ということで、ジャパンNo. 1と言われる時代が実態を知らない人たちからすると、すごく良かったように錯覚してしまうのです。

この社会の錯覚は珍しいものではなく、みなし公務員なのに昔のような談合して大変なことになっている東京五輪、100年前の帝国主義神話に踊らされて戦争を仕掛けてしまったロシアのプーチンによるウクライナ侵攻など、枚挙にいとまがありません。

これらの事件がなぜ起きてしまうのかというのは、こういった簡単な理由で説明がついてしまうのです。