スタジオジブリを日テレが買収しました。
これについて、今までと特段に何が変わるというわけではないでしょう。
SNSでは《よくやった》という声を聞きますが、私は正直時代遅れというか、感覚が古すぎるなという印象でした。
ネットやSNSを知らないジブリ。
というのも、ジブリの版権IPは、国内だけではなく海外でも価値が凄く高いです。
それこそ、ディズニーやNetflixなどと取引すれば、この比では無いくらいのビジネスチャンスが生まれます。
しかし、そうしなかったのは、後継者がいない、日本のサラリーマン的経営などの点を含めて、発想がそもそもなかったかのように見受けられます。
まあ、ジブリなんてしょせんは宮崎監督が自由に作品を作るためだけの会社なので、長期的視点もなければ、資本拡大という観点も最初からないのでしょう。
教育下手がグローバル展開失敗と密接に関係している。
宮崎駿は、クリエイターとしてはともかく、人を育てるのに最も向いていないタイプ(何度も育成計画が失敗)なので、彼を参考にしてしまうと教育は失敗します。
というか、アニメ関係者って教育が下手な人ばかりですね…。
絵やイメージにばかり頼るから、言語能力(言葉の筋力)がどんどん低くなるのかも知れません。
自分の手帳や日記でも、つけてみることをおすすめします。
ジブリ失敗の原因はイメージ重視の感覚主義でガラパゴス。
だからこそ、アニメ関係でちょっとした解説本とかを作って動画で解説すれば、今は人気が出るのでしょう。
しかし、申し訳ないですがトップレベルで教育者をやってきた私から言わせてもらえば、正直まだまだ《おままごとレベル》です。
海外の教書を読めば気付きますが、他所から見ればまったく理解できないような話を、延々と繰り返す人も少なくありません。
気づく人だけが気づけば良いみたいな《感覚主義》が、日本にはとても根強いです。
ここは海外展開する上で、今後の大きな課題でしょう。
日本の家電メーカーが死滅した事情と、ジブリの失敗がよく重なります。
実際に、2000年ころに新卒をトヨタで研修させていたらしいのですが、まさに「そういうところ」です。
優秀なプロデューサーで海外人気の新海誠作品。
一方、深夜アニメの絵柄と言われていて、日本より海外でむしろ評判が良い新海誠作品での経営判断などとは、非常に対照的です。
教育面ではいざ知らず、マーケティングとしては成功しているのでしょう。
グローバル展開を意識したIP戦略を基盤としてアニメを作るスタジオは、国内にもいくつか存在しますが、そうしたところとジブリでは、今後は形勢逆転していくでしょう。
今後は、IP経営が良いところが、世界の覇権を握るかも知れません。