忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

たくさんの正義。

世の中には、たくさんの正義があります。

ひとつの問題にしてもそうです。

例えば、利益を出さないといけない会社組織があった場合、

A「もっと働いて貰わないと利益が出ない。休日出勤もしてもらおう!」

B「すでに働きすぎている。休みを多くすることで効率をよく出来る!」

C「働く量が問題じゃない。時間の使い方の中身だ。改革をしろ!」

D「いま改革したら会社の持ち味が消える。利益が出る段階ではないだけだ!」

E「金が足りないなら、よそから借りてくればいい。株式を分割しよう!」

このように、まともな会社で働いた経験があれば、様々な正義が噴出することは明らかなことです。

そして、これらは互いに対立していることが多いです。

例えばABCは労働時間についての話ですから、どれかの結論を取ると、他の人の意見は部分否定されることになります。

また、ADEはお金の配分についての話ですから、これも対立することになります。

このように、ある正義を唱えたときに、別の対立する正義がかならず出ます

この構造がわからない人が、相手に「正しさ」を押し付けてしまう人になるのです。

自分がこれが正しいと思ったときに、「別の正義はないのかな」とよく考える事が大事です。

SNSだと正義のマウントバトルになりがちですが(SNS自体がインプレッションやフォロワー稼ぎの構造ですので、ある意味仕方ないのですが)、ここは注意しておく必要があります。