「グチグチ言う人間よりbotやAIのほうが良い」のか?
人間とAIがよく比較されますが、AIは宣伝過剰であり、巷で言われるほど万能ではありません。
AI万能説はいわゆるデマであり、AIの実際の運用には管理者や責任者が必要なほか、VRやロボットの費用など膨大な規模や金額が必要な割には、費用対効果が薄いものです。
それと、いま話題になって流行しているのは単なる機械学習であり、これはAIではありません。
つまり、せいぜい今のように画像合成して計算アルゴリズムのもとに似たようなものを出す(その割には精度が低く、人間にすぐ見破られてしまう)程度であり、現時点で機械学習の弱点も多数見つかっています。
要するに、今後テクノロジーが進展しても、本質的に人間を乗っ取れるくらいの規模にAI産業が発展していくことは難しいです。
もしそうなればバンザイです(本当に人間の労働は一切不要になる)が、現実はそうも行かないことだらけでしょう。
お絵描き生成AIは「違法画像合成ソフト」
ここも混同している人が多いのですが、60億枚のネット上の画像を無許可に収集して、与えられた「お題」に合わせて画像合成して出力しているのが「生成AIソフト」とよばれるものです。
つまり、単なる「違法画像合成ソフト」なのですが、AIという言葉を名前に付けたことで、良いイメージをまとっているだけにすぎません。
しかし、騙されてはいけないのは、あくまで無許可画像を利用していることは著作権法違反であり、違法行為であるのには変わりません。
人工知能=AIと機械学習の違い
人工知能は、人間の知能を模倣できるマシンという概念が含まれていますが、機械学習はそのようなものではありません。
機械学習の目的は、パターンの特定により、特定のタスクの実行方法と正確な結果の提供を機械に学習させることです。
AIという言葉の意味を知らないバカが多い
巷で言うところの「生成AIソフト」は、とくにAIを利用しているわけではなく、機械学習というだけです。
しかし、バカはここも「AIの発展を邪魔するな」とか「科学技術を否定するのか」などと思いこんでいます。
問題の論点がとてもズレている人が多いです。
機械学習は言うほど万能ではない
要するに、概念としては電卓と同じです。
電卓が発売されたときは、経理の仕事がなくなるなどと言われていましたが、さて今現在どうでしょうか。
パソコンソフト(エクセルなど)に代替された通りですね。
そして、以前よりもはるかに経理の仕事が増えました。
そのくせ、60代70代のおじいさんおばあさんは電卓が大好きで、パソコンより電卓を気に入っています。
これは、当時「電卓が世界を変える」と過剰な宣伝が繰り返されたため、ノスタルジーから逃れられないのです。
機械学習は「パターン学習」が得意
このように機械学習の仕組みを知っていれば、AI化されやすいのも「パターンが決まっているもの」です。
藤井聡太棋士もAIで学習して強くなったように、人間が学習しやすいものほどAI化されやすいです。
また、高度化した技能ほど機械学習とロボット化しやすいため、今後のAI化では「名人」ほど学習され汎用知性化されていきます。
つまり、「やる気のない人間よりAI」とか調子こいている人、「逃げ切れる」と思っているような人たちこそ、真っ先に「AI化対象の候補」になっているということです。
技術の知識がないと、巷のデマの情報に騙されてイキるみっともない人になってしまいますよ。