「現実を見ろ」は間違い。
よく「現実を見ろ」という話があります。
しかし、現実とは一体何でしょうか。
日本語だと、現実は「真実」と同じ意味で使われます。
そして、真実を見ている限り、何の知識も技術も得られず、上達もしません。
さらに悲惨なことに、現実を見ている限り、陰謀論にハマるのがオチです。
それってあなたの現実ですよね?
たとえば、反ワクチン陰謀論、ユダヤ陰謀論なんかは有名ですが、彼らは「現実を見てしまった」がゆえに陥ります。
彼らが狂ってしまったのは、「現実をわかり易く解説した」ストーリーテラーがいて、その人の言うことに納得し、感銘を受けて心酔してしまったからです。
しかし、一方でそのストーリーテラーの「頭の中身」は疑わないわけです。
自分自身が反撃されない権威批判、弱者批判などを繰り返し、集客するという卑劣な行為に出るのです。
もっと分かりやすく言えば、「俺の友人の〇〇がそう言ってるから、俺も同じ意見だ」みたいに同調したがる、虚しい人たちが連帯しているだけです。
・インジャスティス・コレクター(自分が不当に扱われたと思う経験を繰り返し数え上げる人)
・孤独を好み、不機嫌で短気な人
陰謀論者の傾向ですが、こういう人にはやはり近寄らないほうが賢明ですね…。
陰謀論の構造
陰謀論というのは、そもそも陰謀論のネタを作った人に有利になるような話になっています。
JFK暗殺のときの陰謀論を作って流布したのは、当時敵国であったソ連と呼ばれています。
そのくらい、リアルな諜報活動であり、一般の人が理解できるような話ではないです。
もっとも、陰謀論の9割は、事件や組織への過大評価から起きます。
たとえば、有名なユダヤ陰謀論ですが、そもそもユダヤ人にはそこまでの力がありません。
そういう例はとても多いですが、事例やデータを調べるとすぐに分かります。
だから、「事実を見ろ」。
だから、事実を見たほうが良いと私は常に言っています。
現実と事実は一文字違いですが、意味がまったく違います。
現実は誰かの産んだ(都合の良い)ストーリーですが、事実は脚色しようがない一次情報です。
たとえば、ある車種の車の幅、道路幅などはメーカーや法律の規定により決まっています。
そういう数値だったり法律を知ることが大事です。
そして、車幅の評価は見る人により変わります。
海外だったら、日本車は小さくコンパクトでしょうし、日本だったら外車はでかいうるさいという評価になるでしょう。
つまり、現実とは相対的なもので基準も曖昧なので、しっかりと事実からそのストーリーがどうなのか評価する必要があるのです。
そして、その評価をするのはあなたです。
つまり、あなたが事実を一から知って、世間の言う真実、誰かの言う現実がどうなのか、しっかり評価できるようにならないと、現代社会で言う一人前になれません。
しかし、この区別がついている人は本当にごくわずかなので、とりあえずみなさんはこの意識と訓練から始めてください。
補足
国語力が低い人は、一字違いの文字の意味の違いを簡単に混同しがちですが、これは小学校向けのドリルを勉強してください。
また、仮にこれが分かっていてわざと言っている人がいたとすれば、それは悪質な詐欺(欺罔行為)なので通報したほうが良いでしょう。