人の上に立つための資質→客観性、合理性(論理性)、人間性
人の上に立つための重要な資質と言えば、リーダーシップだったり決断力、行動力など様々なものが言われます。
もちろんそうしたものも大切ではありますが、個人的にはより本質的に無ければならない資質が3つあると考えます。
それは、客観性、合理性(論理性)、人間性です。
- 客観性→俯瞰的に状況を捉えたり、何が求められているのか理解して動く能力
- 合理性(論理性)→戦略などを立てたり、事実から関係性を見抜くなどの能力
- 人間性→倫理や道徳を理解したり、流れや文脈を読みどう評されるか推測する能力
さて、上記は2つはよく言われるものですが、最後の一つは意外に言われていません。
とくに「サイコパス的気質」が見られる人ほど、最後の一つが決定的に欠けていて、よくトラブルが起きます。
近年では、多くの人がもっとも不足している資質の一つとなりつつあります。
兵庫県知事問題
さて、最近話題の湾港利権や天下りなど、様々な既得権益の解体に挑んだと思わしき兵庫県知事ですが、たしかに優秀な方でしょう。
それは、東大出て官僚出身ですから、そこら辺にいる連中とはわけが違います。
もちろん、自身が所属する政党から何が求められているのか、そこも知っていて動いていたのでしょう。
中には、侠気があると評する人も出てきています。
しかし、見ているとどうでしょうか。
まず、どのように仕事を進めたのかまでは知らないですが、やり方が酷かったのか、敵を作りすぎています。
解体する利権先の根回しや話し合い、直談判などはしていないように思えます。
そして、映像を見る限り、どうしても欠けている資質があります。
それは人間性です。
まず表情や目線がいまいち虚ろというか、外部からよく読み取れません。
読み取れないということは、変な人、理解できないからおかしな人と評価されてしまいがちです。
「湾港利権と闘うヒーロー」などと目がくらんだバカの群れ
事実、湾港利権の話題が出るまでは、「人の心がない」などと散々に言われていた通りですし、職員のお菓子を総取りしたり、自分の音声入り自販機を高校に設置したりと、やっていることはめちゃくちゃです。
「湾港利権と闘うヒーロー」のイメージで吹っ飛んでいる人が多いですが、やはり人物像としては最初の印象のとおりです。
なので、不信任決議案が出て、辞職に追い込まれるでしょうが、このようにどんなに良い仕事をしても人間性がないと終わるということが起きたと思います。
あと1年やっても良いと言う人も、やはり感覚がおかしいです。
人が死んでいるのと公益通報を受け入れなかった、その時点で辞職すべきでした。
むしろ、ちゃんと湾港利権と闘っているなら、引き継ぎを考え、次の人がしっかり戦えるよう準備するのではないでしょうか。
この辺からしても、やはり「自分のことばかりしか考えていない」というのは変わらないですし、人の上に立つ資質にかけている人物だと思います。