忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

ネットの価値観(ネットミーム)は一般社会で通用しない

高学歴に対する憎しみ、ホワイトカラーへの憎悪…それでは生きていけません。

ブルーカラー論で地元のノリが分かっていて人脈形成が…みたいな話。

あるいは、ホワイトカラーより体力があって…みたいな話。

おそらくホワイトカラーより肉体労働しているというイメージからの主張でしょう。

しかし、勉強するにも体力が必要ですので、実際にはホワイトカラーの仕事をブルーカラーにさせたら、勉強の内容が理解できなくて脳がパンクしてしまうでしょう。

しかし、ネットはイメージ論ばかりなので、ブルーカラーのほうが体力があると思い込みたいのですが、実際にはいまのブルーカラーのほとんどは9時‐17時で休憩時間もしっかり取るなど時間管理されていますから、肉体労働と言ってもそれなりのことしかしません。

それに比べて、ホワイトカラーのほうはエンドポイントのない長時間労働のケースも少なくなく、飲み会だったり、ジムでトレーニングしたり、趣味の時間で勤しんだりと、オフの時間管理にも余念がありません

もちろんブルーカラーが下だということではないのですが、ホワイトカラーとブルーカラーを選択できる人が増えている昨今、たとえ給与が高くてもわざわざブルーカラーを選ぶ人が少ないというのは、出来ないからというわけではなく、それ以外の部分でそれなりの理由があるわけです。

 

ネットミーム=「なにもないオデが何か成し遂げるみたいな物語」

さて、このような「ホワイトカラーよりブルーカラーのほうが偉い」というのを私はネットミームと呼んでいます。

このネットミームには、イメージ論から始まり、逆張りをして、ついに「なにもないオデが何か成し遂げる物語」という何も持たない人らが気分良くなる構成があります

つまり、これは「なろう系」のようなフィクションであり、「なにもないやつは、文字通りなにもない」ということを早く自覚した方が良いのですが、こういう話がウケる背景は理解できます。

かといって、ネットミームを信じている人はバカなので、ネットの話はあくまでネットの話として受け取ってください

ネットミームは一般社会では通用しないです。