忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

SNSで言うべきではないこと

無料有料問わず、SNSでも言ってはいけないことがあります。

まず当たり前ですが、特定の団体、組織や個人を非難するような発言はすべきではありません。

これは分かっている人がほとんどだと思います。

しかし、特定の文化を貶すことについては無頓着な人が多いです。

たとえば、「尾崎豊が嫌い」という趣旨で「盗んだバイクで走り出すのはおかしい」とSNSで発信している人がいます。

これは確かに中身としては正しいのですが、尾崎豊ファンが全国にたくさんいるのは事実です。

当たり前ですが、実際に「盗んだバイクで走り出す」ような窃盗犯を増やす趣旨で歌が作られているわけではありません。

「権力を疑ったり、ときには抵抗する気持ちは持っていよう」という趣旨で作られています。

特に、特定の世代にはいまだに根強い人気がある存在です。

つまり、尾崎豊とは「そういう気分」を全国で共有している人たちの「文化の代名詞」のような存在なのです。

つまり、公然と尾崎豊を否定している人は、それを好きな人たちの文化をまるごと否定していると言うべきでしょう。

「二郎系ラーメン」を残した動画をSNSに発信している人も同様です。

これも「二郎系ラーメンがまずいから残している」という話に論点がずれる人がいます。

しかし、ラーメン二郎だけでも実際に全国50店舗あり、全国各地に二郎ラーメンファンがいます。

彼らは二郎のルールを守ってラーメンを食べるエンタメを享受しています。

いわば、二郎とはそういう「文化」なわけです。

一応断っておきますが、尾崎豊と二郎系ラーメンは例としてあげたまでで、個人的には特に興味があるわけではありません。

ただ、他にも無数のエンタメが日本には存在しています。

そこには、たくさんのファンが確実に存在しています。

当たり前ですが、自分が理解できないからと言って、文化全体を公然と非難して良い理由にはなりません。

また、そういう文化全体を否定する人は、文化ファンから知らないところで不必要な恨みを買ったりしてしまいます。

また、場合によっては経済的損害も想定されるため、下手をすると偽計業務妨害として訴えられてしまう可能性もあります。

これはたとえ会員の限られた有料SNSでも、刑事案件になるため関係がありません。

最近だと、あるVtuberさんが「分身キャラ」への中傷を受け「現実の自分が傷ついた」として提訴し、問題になっています。

たとえキャラクターだとしても、ファンがいる以上はその文化の話と言えます。

あなたも「〇〇みたいなクソアニメ」などと、公然と言っていませんか。

みなさんもSNS上の言動には、くれぐれも注意しましょう。

※特定の組織や個人、団体などを指しての内容ではありません。