・ネットで意見している人は、結論が最初から決まっている。そこに後付けで根拠や理屈を構築している。
・本当に問題を理解した上で改善や解決するために主張しているのではなく、相手を落としたいという決定的な結論が先にある。それを達成してストレスを解消できるなら内容は何でも良い。
ネットに、このような意見がありました。
非常に的を射ているとおもいます。
Aという結論が先に決まっていて、Bが論理の裏付け、Cは反証材料というわけです。
例
A=学習塾は意味がない
B=スケジュールが忙しすぎる、宿題がたくさん出る
C=長期間通っていても成績が上がらないことがある、子どもと一緒の時間が取れない
→「学習塾は通っても仕方ない。カリキュラムで日々追われ、宿題が大量に出る。おまけに、疲れもたまりがちで長期間通っていても、成績が上がらないことも。子どもと一緒の時間が取れないから、親子ともども心身ともに疲弊する。」
いかがでしょうか。
こうやってネットの意見はいくらでも捏造量産出来ます。
これを聴くと一見もっともらしそうですが、大切な部分の検証が抜けているのはみなさんお気付きの通り。
まず、学習塾は勉強量が増えますから、成績が上がるはずです。
にもかかわらず、成績が上がらないのは主に先生の指導法に原因がある可能性があります。
あるいは、宿題をやったふりをしているのかも知れない。
逆に、宿題の消化不良かも知れない…。
こう考えるのが、科学的=大人です。
つまり、原因を結論に求めても、トートロジー(同義反復)になるだけです。
ここで学習塾の存在を否定しても仕方ないわけですね。
現に学習塾は存在しているのは、多くの人がどこかで「役に立った」と実感しているからです。
存在そのものを否定的に話す人は、残念ながら知恵が足りない証拠です。