ネットの教育が上手く行きづらい理由
ネットの本質は「手抜き」だからです。
手を抜くことで上手く行っているふうにする、上手くまとめる。
たとえば、学校は箱や教員といったガワが必要ですが、それをなくしてネットPCスマホだけで一括管理する。
必要なデータだけ抽出して、あとは捨象されています。
しかし、現場教育に関わった経験がある人ならわかると思いますが、現場では非言語情報が9割の世界で、これらはネット教育環境では出てきません。
そして、非言語情報の扱いが下手な人は、言語情報の扱いも軒並み下手です。
たとえば、文章ではそれっぽいことを書いていても、画面の向こうで実は相手が激怒している場合もあります。
それは、ネットでは伝わりません。
気持ちが伝えづらい、伝わりづらい場所だからこそ、ネットでは悪意ある表現や誹謗中傷が流行します。
こういう感じだと、健全なコミュニケーションとは言えません。
未成年にこういう環境では、健全な発育にやはり影響が大きいと私は考えます。
明確な理由がある人以外はやめとけ
芸能人、スポーツ選手、身体障害者など、明確な理由がある人、あるいは特定の資格取得目的の人たちを除けば、99%は通信校に行かないほうが良いです。
そもそも、普通の学校に3年間通って授業を受けて…それだけでまず相当な物理的体力がつきます。
コミュ力なんて心配するまでもなく、席に座っているだけで、否が応でも周囲とのコミュニケーションなんていくらでも発生します。
また、他人が常に隣りにいるわけですから、勉強やスポーツで他人と競争して絶対値を上げる経験をせざるを得ない状況に追い込まれます。
また、当然ですが、青春の活動がリアルで出来る場が学校です。
でも、通信校にはそういうことがまったくないわけですから(チャットルームや成績表はあるが)、どれだけの差になるかというのは想像に固くないです。
そもそも、プレゼン資料が上手に作れるくらいの人なんていくらでもいます。
オンラインで話すのも、リアルに比べれば、特段難しいことではありません。
そんなに気になるなら、社会人になってから半年もあれば、話すとか資料作るなんて誰でも出来るようになります。
それよりも、他人と大いに競争して、基礎学力と基礎体力を磨くべきです。
学校でのマイナスの経験は、社会ではプラスに働く
世の中、身近に実際の他人がいて、そこで揉めたり喧嘩をした経験がなければ、口でどんな綺麗事を言っていてもまるで説得力がでません。
君たちの言う地頭だとか、狭い場所でのコミュ力なんて、広い世の中では本当に吹けば飛ぶようなものです。
通信校に通い、自我だけ肥大したモヤシに関わりたい人って、社会には本当に誰一人としていません。
なので、リアルな学校に通っていた人は、それだけでラッキーだったと思いましょう。
通信教育が学校教育のネガティブな面を指摘してマーケティングするのはありがちなのですが、社会では当然そのネガティブ面でさえ学校に通うメリットだったりします。