「視聴者がギリギリついていけるくらいの展開を…」とか「クリエイターはネタ変更が巧妙にできてこそ…」みたいな話がよくありますが、完全に間違いです。
まず、某有名格闘家の絵が8000万円で落札されている(もっと行ったのかな?)通り、バズる絵にジャンルも画力もクソもありません。
はっきり言って、有名人が落書きして名前つけただけでバズります。
なので、ネタも画力もジャンルも、本質的にはすべて意味がありません。
超画力の人でも、ネタウマな人でも、彼に勝てる画家はほぼいないからです。
なので、視点を変えましょう。
ネタをむしろ固定して、大判焼き屋にでもなるつもりでやるのが絵描きとしては一番良い戦略です。
毎日ネタがゆたかで社会風刺的なイラストを描く人がいますけど、彼でさえ最近漫画的なイラストに移行しています。
ネタ切れしたのが本音でしょう。
つまり、どんなにネタを作ってバズったとしても、やはり先が知れているわけです。
それよりは、技術のほうが地味ですが裏切りはないわけです。
技術は説得力みたいなもので、どんな奇妙なネタの絵でも抜群の画力だと人は思わず納得してしまいます。
そして、これがクリエイターの本質だと思うわけです。
よく考えると、某有名アニメで森の中に昔から済んでる巨大な獣が少女と仲良しとかおかしいわけです。
でも、技術があるからこそ、国民的アニメにまでなったわけですね。
そうやって考えれば、いちいち右往左往してあれもいいこれも…みたいにならずに、集中力も増すわけです。
あと、そうやって割とネタを決めてやっていると、技術もどんどん理解がはかどるので、戦略としても実際に正しいです。
そのネタの延長や周辺くらいで、出来る範囲を広げて、そこに数多の技術をくっつけていくほうが賢いです。
クリエイターが「好きなことをやっているだけです…」とよくつぶやくのは、そういう理由です。