あくまでレイアウトに関する仮説ですが、私はレイアウトとデッサン(実際の画力)についての関係をこのように捉えました。
①スキマを作る
絵を描く範囲の枠が決められると、その間にどのように絵を配置するかという工程が先になります。
どのように絵を観てもらいたいかという問題になるのですが、ここにばかり意識が行きがちで、失敗しやすいです。
スキマを作るとは、同時に、
→枠内に空間を作ったということにもなります。
絵の中に空間が発生したということで、その説明責任が生じます。
②空間の意味
空間を作ると、鑑賞側はなぜその空間があるのかの理由を無意識に知りたがります。
これに説明を求めるのが人間の性です。
ここが成立していないと、おかしな絵、見づらい絵という認識になります。
→描き手は適宜、空間に理由付けをする必要があります。
デッサン、パースなどの技術により、このスキマに意味が付与されます。
こうして過程を整理すると、自分の絵が良くないなと思った場合に、どこに問題があるのかの追跡が容易になります。