「一番悪いのは無関心で、嫌われているのも良いこと」みたいな意見がネットで流行っています。
しかし、世の中には、良い好かれ方、悪い好かれ方、良い嫌われ方、悪い嫌われ方があります。
人の好悪の感情は、最悪の場合では生命に関わるものでもあります。
整理してみましょう。
良い好かれ方→意思や約束事の上で双方同意している状態
悪い好かれ方→一方的な意思や約束事の押し付けの上で成り立つ状態
良い好かれ方に関しては、説明は必要ないでしょう。
悪い好かれ方の場合は、たとえばパパ活やストーカーなどがあります。エッチなことをしたから金を渡されるとか、一方的に私生活まで行動を監視される…など。「好き」という感情を、相手から一方的にぶつけられている状態です。
良い嫌われ方→意思を懸命に伝えたが相手が気にそぐわなかった状態
悪い嫌われ方→意思も充分に伝わらず相手が不満、不愉快になっている状態
たとえば良い嫌われ方とは、自分の意思を惜しみなく伝える努力はしたものの、相手はその意思を汲まなかったという状態です。営業での契約不成立など、社会ではこの場面がよくあります。
一方で、悪い嫌われ方とは、自分の意思も碌に伝えず(あるいは伝わってないのに)、一方的な押し付けなどにより、相手もどうして良いか分からず、処理に困る状態です。たとえば、自分だけ海外に逃げたままの状態で、一方的に個人的な情報を暴露しまくる…などです。恨みを買う可能性が高く、場合によっては凶悪犯罪などの端緒になる可能性さえもあります。
ということで、「好かれている」「嫌われている」についても、良し悪しがあります。
単純に、「悪名は無名にまさる」みたいな標語を真に受けるのではなく、ものごとはきちんとわけて考える必要があります。