忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

「絵が上手いと絵が面白い、売れるは違う」という大バカの発想

言われないと分からないバカな人が非常に多いので、今回限りで説明しておきます。

面倒くさいので分かりやすく話します。

 

3人いたとします。

A 有名芸能人 絵の技術は最底

B 絵描き界隈では名前は売れている 絵は技術は中くらい

C 名前はまったく知れていない 絵の技術は高い

 

この3人が絵を描いて売ろうとする場合、どうなるのかという話です。

Aはオークションに出せば、数千万円の落札になります。

Bはコミケ界隈などで売れば、そこそこ売れるでしょう。

Cは技術職で仕事すれば売れますが、実績を作り名前も徐々に広まります。

 

ここまでは、誰にでも分かる話です。

本題は、「Aを絵描きに入れるか」という話になります。

私は入れるべきではないと思います。

なぜそう言い切れるのかというと、Aは絵の技術を売り物にしているわけではないからです。

売れる絵というのは、「すべて技術の上で成り立つもの」と定義しないと、「Bは良いからAも良い」となってしまいます

Bは自分の描きたいものを再現するほどの技術がない場合に、「売れる絵」を描いたのではなく、単に「なんとなく中途半端な技術で描いた絵がたまたま売れた」と解釈するべきです(事実関係としても、実際にそうです)

こう解釈しないと、Aの存在をまるまる認めることになります

絵描きが「絵が上手いと絵が面白い、売れるは違う」と自ら言ってしまっている場合、実は絵描きとして自刃(自害)しているのも同然なのです。

絵の技術を全て否定してしまっているとも呼べる発想です。

なので、「絵が上手いと絵が面白い、売れるは違う」という大バカの発想であると言い切れてしまうわけですね。

※素人の演技を「自然で良い」と褒めているような感じですよね…。

 

まあ、すこし考えれば誰にでも分かる話ですが、ものごとを考える能力があまりない人が、「なんとなくいいこと思いついた」的に語っているのは良くないなと思った次第です。