「なぜ絵を思い込みで描いてしまうのか」というのは、人類の課題みたいな話です。
素人は絵をいきなり描くと、大抵自分の思い込みの部分が大きくなったりして、おかしな形で絵に出てしまいます。
これはあくまで私の仮説ですが、素人ほど絵を出力する際の知識=データ量が一定以上に飽和していないからと思います。
絵描きは絵を写したりしてパターンを記憶します。
大脳での絵のデータ記憶とともに、小脳記憶=手で覚えるという作業を通じてそれを連携リンクさせます。
このセットが多くなるほど、絵描きとして上達するという話です。
素人や絵が下手な人は自分の記憶から絵のデータを引っ張るものの、出力するときに小脳が上手く稼働せず失敗します。
絵が上手い人ほど、自分の記憶からだけで探さず、しっかりと参考になる資料を探し、そこをもとに既知のものと結びつける形でデータを分析し、手の経験をもとに出力しているわけです。
一方で、AIは画像データベースから、統計値を取って出力していますが、決して手などの作業とリンクさせて覚えているわけではありません。
ですから、AIの絵と人間の絵というのも性質が異なるというわけですね。
なので、絵描きは練習するほど上手くなるのも、より人間としての絵を上達させる作業なわけです。
曖昧な記憶から、いい加減な思い込みで描くことを徐々に卒業する=大人になるみたいな話に近いのかも知れませんね。
素人の絵の描かれ方って、「陰謀論にハマる幼稚な大人の認知パターン」とすごい似ていると思います。