忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

目先の犯罪を裁くことで、あとの犯罪を助長する場合。

目先の犯罪を裁くことにより、のちの犯罪を助長する場合があります。

たとえば、日本は有罪判決の犯罪者による再犯率が高い通り、厳しく裁いてしまうことで、より犯罪をしやすくする環境が整う場合があります

特に、懲役などの重い量刑の場合、社会復帰自体が非常に困難になります。

もちろん悪いことをしたのは悪いですが、自首をしたり、罪を償ったならば、その点はきちんと考慮すべきです。

「悪いことをしたから裁かれるべき」「自己責任」という発想では、悪い人はより悪いことをするしかなくなる訳です。

とくに、比較的社会で苦労しなかった(または苦労したが報われた)エリートと呼ばれる人たちに、こういう思想を持つ人が多い傾向に見えます。

こうなると、本当は社会が間違っているのに、それを正そうとするインセンティブがなくなり、どんどん社会全体がおかしな方向へ偏っていきます

なので、「事件をどのように裁くべきか」は、よく考える必要があります

直情径行で単純に一立場のみで考えてしまうと、あとで大きな間違いにつながる場合があります。