忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

横の話と縦の話。

日本人はバラエティ番組好きが多いせいか、話題を横に展開する話を好む人が多いです。

たとえば、テーマが卵の料理法のときに、すき焼きの話をしだす、みたいな具合です。

お笑い芸人が社会的に地位を得ているのも、話題を横に広げる話に慣れているからです。

要するに、話の雰囲気を作るための話し方であり、とくに頭を使わなくて良いわけです。

判断の根拠も深く問われない、お気楽な話し方というわけです。

しかし、この話の展開をする人がいる場合、何時間かけて話し続けても、結論に至ることがありません。

むしろ、日本人的な結論を出さないための話し方として広まっているのでしょうが、時間の無駄になるだけで、迷惑極まりない場合も多いわけです。

 

一方で、社会で求められる一般の話題や議題は、縦の話ばかりが求められます。

たとえば、卵の調理法の話題なら、卵焼き、目玉焼き、半熟オムレツ…のように、縦方向に話題を掘っていきます。

会社でも学校でも、ものごとに対して考察したら議論するときには、ひたすら縦の話が続きます。

縦の話はそういう意味で、非常に透明で客観性の高い話ばかりです。

しかし、残念なことに、この縦の話が苦手な人は世の中に非常に多いです。

というのも、縦の話を考える際には、思考の体力が必要だからです。

一つのことを考え続けることを、出来ない人が非常に多いです。

また、縦の話に慣れていない人ほど、すぐに話題をそらして楽をしたがります。

実際に、ものごとの方針などを考える際に、議論でトラブルを起こしがちなのも、この縦の話が理解できない人ばかりだったりします。

 

ということで、横の話には慣れている人が多くても、縦の話になると判断ミスする人が多いという話でした。

ちなみに、私は常に縦の話ばかりする人で、客観的な話しかしないです。

しかし、なぜか私が主観の話をしていると大きく誤解する人もいるみたいです。

まったく、不思議ですね。