教える仕事を長年やってきた身からアドバイスすると、教える仕事に携わる人は、教えるスキルを伸ばすのにまず全力を尽くしたほうが良いです。
教える人は誰にでもなれますが、自分が思っている以上に伝わっていません。
伝わっていないのを、教える相手のせいにしはじめたら末期です。
「自分が気分良くなるために話をする」という人も多いのですが、これだけではまったく成長できません。
・長時間話をしたから、相手がわかっていないのがおかしい
・これだけ内容に触れているのに、分かっていない人が悪い
こう思い始めたら危険信号。
まず、技術が足りていません。
基本は絵と同じ単純化からです。
・なるべく短く
・端的に話す
必要があり、インパクトは二の次、三の次で良いのです。
話が下手な人が、長話でインパクト狙いの芸能人崩れな話し方がどうなるか…。
・うるさい
・何が言いたいのかわからない
・時間の無駄をした
こういう印象を受ける側は受け取ります。
これではいつまでも成長出来ないのです。
学級崩壊しているクラス担当は、おおむねこういうことを繰り返して失敗しています。
つまり、技術が圧倒的に不足しているのです。
劇のセリフと同じで、まず出す一言一言に徹底してこだわる!!!
スキルを伸ばすなら、芸人よりも小中向けの塾の動画をたくさん観る方が、実際に学ぶところは多いかも知れません。
絵で言う線の引き方と同じで、いかに相手に合わせた一言にこだわっているかを観てみましょう。
彼らの仕事は、語彙レベルを落とし、400文字話す内容を100文字、50文字と削りこむことにあります。
言いたいことの10分の1くらいの言語量でちょうど良い塩梅です。
こういうスキルが無いと、「相手がわかってくれるのを待つ」という受け身になってしまいます。
※私自身が現場で常に意識していたことです。
常に意識しないと、ついダラダラ話になるのが人間です。