1機会の提供
現代社会では、教育に関してまだまだ機会均等ではありません。家庭や地域の問題から、様々な事由で学問を諦めざるを得なかった人というのは山のようにいます。特に、後述する3割の最下層にとっては深刻な問題です。
2やる気の問題
やる気の問題は最終的には個人の問題ですが、それ以前に教育体制、制度や学校側の問題というのもたくさんあります。まず、こういうことをクリアしないといけません。個人の問題(ミクロ)と全体の問題(マクロ)をごちゃごちゃに論じる頭の悪い人が世の中に多数いて、日々呆れています。
3ボーダーフリー大学問題
ボーダーフリー大学に入って卒業したという時点で、最下層の3割よりは上です。
- 最下層とは、勉強で読み書きが不自由、肉体的・知的・精神的な問題で通学ができない(境界知能含む)、親や親戚による暴力が日常の家庭、喧嘩や強盗・スリひったくりや強姦(レイプ)、売春が当然の地域(闇バイト候補)…などです。
彼らはそうした事情を社会で言うことが出来ません。なぜなら、言うと穢れた人として社会から徹底的にいじめられるからです。
高学歴、高収入の人には決して見えない世界です。
私は教育のトッププロとしてたくさんの層の人を見てきたので、よく知っていますが、彼らこそ社会に救われなければならない「無敵の人」候補であり、犯罪者予備軍です。
4教育と防犯
教育は、その内容もそうですが、むしろ治安や防犯に役に立ちます。日本国内の人ととりあえず日本語という言葉が通じる国は日本だけです。識字率が低いほど、暴力に訴えざるを得ません。
5教育が機能しなくなった国は崩壊する
教育が機能しない国は、貧困が連鎖し、内政や内情の不安から、内乱や戦争にとても弱くなります。その結果滅んだ国もたくさんあるのです。
6オンライン教育で解決は不可能
オンライン教育に希望を見出す人はいますが、残念ながらオンライン教育という時点で知的ハードルがとても高いです。器具の説明書を読んで、アプリを適切に使いこなせるという能力がある時点で、最下層3割ではありません。
層としては、ボーダーフリー大学以上でしょう。
オンライン教育の不登校系はちょっと変わった性格の人というだけで、能力が低いわけではないので、従来の教育で十分に包摂されている範囲です。
7「普通」の水準が上がり続ける
「昔の普通」は「今の普通」ではないです。たとえば、デジタル機器が使えない高齢者は社会の上流にいることは出来ません。このように社会から要求される水準は日々上がり続けている一方、社会は人口減少に転じているため人材の平均水準は下がり続けています(社会二極化)。
例えば、昔は偏差値50~60台で揃えられた水準の企業でも、人材不足から50程度の人材を騙し騙し使うということは、今だと当たり前のように起きています。そういう状況で、偏差値45の人材に55レベルの「普通」を要求することが当たり前のように起きています。
しかし、当然ながらこれだと長続きしないため、人材不足が解決することが難しくなっています。
なので、今後もさらに教育を増やさないといけないのです。
8無償化は良いことです
出来る人からすると、「バカに金を投資されるのが腹立つ」「バカはどうせバカだから、勉強しても意味がない」という感覚があります。
これ、私は痛いほどに気持ちがすごくよく分かるんです…。
だって、バカはどうせバカだもん。ホントですよ。
だとしても、1から7の論理から否定せざるを得ません。
おまけ 公文式論争
ちなみに、公文式論争だと、私は勉強が出来る側だったのでホリエモン派です。
中卒高卒はわかった気になれるからありがたがるだろうけど…。
言っちゃ悪いんだけど、一種の「弱者ポルノ」だよね。
この見解には完全に同意です。