無断使用による著作権侵害
生成AIは、ネット上にある60億枚を権利者の許諾なしに、素材としてプールします。
そして、この中の数万枚を抽出して画像合成するソフトですが、そもそも使用している画像が無許可なので法的にアウトです。
もし生成AIソフトを利用したいなら、データセットはクリーン(合法、利用料支払い済み、許諾済み)である必要があるのですが、技術の話ばかりして、誰もこの点を論じようとしないのは不思議です。
既にEUでは規制が決定しており、それは文化の衰退に繋がりかねないという理由からです。
版権利用料の踏み倒し
カラオケに行って歌謡曲を歌うと、JASRACを通じて利用料がアーティストに支払われます。
これは誰でも知っていると思いますが、アーティストはこの利用料の収益があるから、音楽活動が継続できます。
しかし、絵の場合はなぜか踏み倒しが当たり前になっており、イラストの場合だと出版社による著作物の買い切り契約、漫画作品や映像作品では著作権の行使する余地はないとする慣習がありますが、これは当然ながら違法的な慣習です。
法律や社会制度を知らないクリエイターたち
こうした不法行為を野放しにする話ばかりがなぜクリエイター界隈で多いのか。
法律を知らずに作業している無知なクリエイターが多いからです。
中には、日本語の会話も怪しいレベルのクリエイターもいて、こういう人たちに作業してもらっても業界のためにはなりません。
「生成AIに素材を作ってもらえば、素材費や制作費が浮く」みたいな、本末転倒かつ訳の分からない話を考え出したり、そこに何も知らず賛同するクリエイターもいます。
社会制度に無知、無関心なクリエイターは多いのです。
しかし、当然ですがこのレベルの思考で、ものごと上手くいくはずがありません。
知らなかったでは許されない
しかし、当然ですが、法に引っかかる行為は行政や司法による処罰、指導対象となります。
少し前に有名アニメの劇場版の関係者が逮捕されていましたが、そういう良くないことを分かっていながら、やる人もいたりします。