プロとしての現場経験
教育のプロの世界では、指導研鑽と称した会議がよくあります。
その時によく話題で出てくるのは、生徒の気持ちが分からない、寄り添えていないみたいな不安です。
しかし、よく聞いてみると、大抵の場合、教師側に大いに問題があります。
適切な言葉を使ったやり取りが的確に出来ていないといった言語化能力や、分かりやすく伝える努力をサボっているといった技術不足が原因です。
後半の方はサボらずやれで終わる話ですが、前半の方は割と深刻な問題になったりします。
普通に考えればわかると思いますが、生徒は最初から信頼する前提で入っていますから、そこで関係がこじれるというのは、明らかに教師側が相当おかしな対応をしているということです。
中には、独演会ばかりになったり、自分の世界に逃げてしまったりで、頭がおかしくなる教師も割といたりします。
こういう人はコミュニケーションという言葉を使っていても、その本質が何たるかについてまったく理解できていません。
中には、自分の言うことを聞かせることや、自分の思想を正しいと信じ込ませることをコミュニケーションと思いこんでいたりします。
しかし、コミュニケーションとは、そうした固定的な関係性を保持するためにすることではありません。
忍者の多様な話題は自らの指導経験から
私(忍者)は世の中の問題でも忌憚なく答えていますが、これは教育現場で起きた問題と本質的には同じことだからです。
たとえば、世の中ではネットやSNSによるデマの問題があります。
悪意ある情報操作によるデマもあれば、意図せず伝言ゲームになって結果としてデマになる例もあると思います。
しかし、どのようなデマであっても、事実を一つずつ確認することでデマの問題は解決できます。
実際に教室でデマが流布することはたくさんありましたし、デマに踊らされたり騙されてしまった教師もいます。
そういったトラブルを解決するためには、「まず事実を確認しろ」というのは、実際に現場でよく言われました。
このように規模感が違うだけで、起きていること自体の本質は、芸能人のスキャンダルだろうが、不良の非行だろうが、社会問題でもまったく同じことなのです。