忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

元プロの話は話半分にしておくべき理由。

元プロとは

5年10年と現場から離れていたり、仕事をしているもののお手伝い程度にしかしていない人のことを元プロと呼びます。

自分の商売の広告のために、つっかけで仕事を受けたりする人もいるみたいですが、基本的に元の業界には戻るつもりのない人たちです。

たとえば、ピアニストがピアノ教室を開業したりするようなものです。

あるいはプロ野球選手が野球教室を開いたり、もしくはコメンテーターになったり、プロ格闘家が格闘技ジムを開いたりという具合です。

それ自体は素晴らしいことですが、この手の人たちの話にはよく注意したほうが良いです。

「元プロ度」はそれこそ人によりますが、その人がどのくらい教育のほうに比重を置いているかをチェックしてみましょう。

週末や空き時間を使って少し教えているとかならともかくとして、客観的にみて明らかに教育に比重が高ければ、元プロと判断して良いでしょう。

 

元プロの問題点

まず、こういう人たちに共通しているのは、現場から離れているということです。

また、仕事を持っていても、もちろん業界に戻るつもりがないため、分析や話が的外れになりがちです。

そのくせ、元プロというプライドが邪魔をして、おかしな話を広げる傾向があります。

たとえば、野球界でコメンテーターが筋トレをやってはいけないと発言していたときがありました。

要するに、過去の因習にすぎない話を、さぞ正論のように語る人がいるのです。

これは、元プロとしてのプライドと、ある種の現選手に対する無責任さ、そして現場の論理をよく知らないことから起因します。

今でこそ、野球で筋トレをするのはごく当たり前だという認識になりましたが、元プロが偉そうに発言してしまうと、割と本気で信じてしまう人が一定数います。

しかし、古い話を真に受けていると、どんどんおかしな方向に行ってしまいます。

元プロの話には、くれぐれも気をつけたほうが良いでしょう。

 

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ダルビッシュ選手が野球界の重鎮から非難轟々だったのは、記憶に新しいところです。

しかし、彼は無視して自分を貫いた結果、大きな成果を上げたので、その話が今では普通になっています。

このように、元プロだからといって、必ずしも正しいことを言っているわけではないということです。

論理的に考えて、現場を離れている、あるいはもう現場に戻るつもりがない人たちの話を聞くのは間違っています。

現場で前線の人たちが、成果を出そうと必死に知恵を絞って考えたことに勝るものはないわけですね。