忍びの日記

絵の思考法から世事評論まで、忍者が斬る!

陰謀論はテロを誘発する理由

ウクライナのせいだという言いがかり

先のモスクワでのコンサートホールテロ事件では、40人の死者が出ました。

映像を確認する限り、明らかにISIS(イスラム過激派)のせいなのですが、プーチン大統領ウクライナによるテロということにして、西側のせいだと結論付けしました。

しかし、アメリカは、プーチンの態度がイスラム過激派によるテロの危険を煽ることになると、以前から散々具体的に指摘していましたが、プーチン陰謀論者なので理解出来ないのか、無視をしていました。

ということで、陰謀論者がトップにいる国や組織では、テロやクーデターが起きやすくなることを、プーチン自らが証明してしまいました。

 

陰謀論者はテロリストに動機を与える

ISISの狙いは、テロを起こすことで、自分たちに対する恐怖心を煽ることが目的ですから、プーチンウクライナのせいだという認識を国民に対して強めることは、ISISにとって失敗ということになります。

プーチンが認識しないなら、分からせるために、また何度でも過激なテロを繰り返すしかありません。

ということで、プーチンは国民へのテロをむしろ推進している立場に立っているのですが、本人が陰謀論者なので、自分がテロを呼び起こしていることにまったく気付いていません。

ということで、残念ながら今後もテロや暴動は起き続けるでしょう。

 

なぜ陰謀論がテロを呼びこむのか(テロに正当性を与える理由)

なぜこのようなことが起きてしまうのかというと、陰謀論者は結論を都合の良いように付けてしまうからです。

すると、都合悪く何らかのトラブルが身近に起きた時には、流石に都合良く理屈や結論をつけることは出来ません。

たとえば、悪人がいたとしても、都合の良い適当な理屈を持ち出して、適当に処罰を与えることになります。

このようなやり方では、なぜその人をそう処罰したかについて、印象やルールの話だけになり、明確で具体的な説明が出来ません。

つまり、陰謀論者は具体的な説明能力に欠けるがゆえに、原因特定ができないから、再発防止も出来ないわけです。

なので、何でもかんでも陰謀のように語る人の近くでは、謀反や叛逆が起きやすい土壌が整ってしまうのです。

なにより、民主国家では説明責任を何より問われますが、独裁国家ではその必要はありません。

ゆえに、ISISのテロも、プリゴジンの謀反も、決して偶然ではなく、独裁者プーチンにとっては必然的に起きるべくして起きたイベントです。

ひとつ言えるとすれば、こうした陰謀論者には決して近づかないことが、なによりの対策です。

 

匿名掲示板は陰謀論やテロ思想の温床

たとえば、「JFK暗殺はアメリカの金融屋が工作を仕掛けた」みたいなデマ情報はネット特有のものですが、元を正せば匿名掲示板の話題から来ています。

匿名掲示板の話題は、大半は義務教育レベルの知識欠損が前提で成り立っている話ばかりで、もっともらしそうな説明がつきそうなデマ情報を真に受けた無知なネット民が、やたらに騒いで推します。

その結果、単なるウソが「隠された真実」扱いされてしまい、さらにそれになぜか感銘を受けた無知や、それを広める無知が続発することで、デマの温床と化すのです。(点と点を結んでペガサスの絵を描く陰謀論者)

彼らは、(バカげた作り話というだけなのに)「誰も知らない」からこそ、「俺だけが知っている」などとドヤ顔して、さらに大ウソを広めます。(事実確認する前にMeToo運動など)

どうやら連中は衆目や礼賛を浴びたいようですが、残念ながら、少し賢い人が見れば、いかに恥ずかしい愚か者であるかくらいすぐ分かります。(というか、顔にバカが出ます)

また、義務教育課程レベルの知識や専門家をバカにしたりするのも、ネット特有のムーブです。(もし、学校レベルの知識を本当に否定する場合、アインシュタインのような大発見が前提として必要だが…)

ゆえに、学校レベルの主要教科を甘く見た連中ほど、(自業自得だが)匿名掲示板の沼にハマり続け、頭が悪いまま歳だけ取ってしまい、やがて見放されていきます。

要するに、連中が学校教育を躍起になって否定すればするほど、逆説的に世間では受験勉強や学歴の価値も、ますます高くなっていくのです。

この善悪の審議はさておき、これほどまでに政府や国家に都合良い話は無いわけですね。(デマ連中がおかしな言動をすればするほど、逆説的に正当性が証明されるため)

※2017年に公開文書で旧ソ連工作員が犯人と判明しています。これ以降にこの話をしている人は、事実確認さえ出来ないわけですね。