昔と今では基準が変わっているがゆえに、価値観が真逆になってしまっていることがずいぶんあります。
価値観が知らない間に逆になっていると、真贋を見極められない人になりやすいです。
昔は3食を満足に食べられることさえままならなかったですが、今は食べられる人がずいぶん増えました。
ここで、贅沢病にかかった人は、ヴィーガンや低炭水化物ダイエットにハマります。
昔は教育の機会なんてない人が多かったけど、今はみんな水準の高い教育を受けられます。
ここで、贅沢病にかかった人は、「学問は贅沢品だ」など恥ずかしいことを言い出します。
昔は駅のホームで暴力沙汰は日常茶飯でしたが、今はセキュリティ水準の向上で誰でも安全に生活できます。
ここで、贅沢病にかかった人は、ちょっとした乱暴沙汰でギャアギャア騒ぎ出します。
贅沢が当たり前になったことにより、価値観が狂っている証拠です。
昔を考えれば、そんな現象は起きなかったことが現代社会で次々に起きています。
ただ、私は「昔に戻るべきだ」とはこれっぽっちも思いません。
贅沢とは豊かさの象徴であるので、人はどんどん贅沢になって良いのです。
ただ、「もとはどうだったのか」という知識はあっても良いと思います。
過去の恩恵に預かっているということを、私たちは自覚すべきでしょう。