無くならないからと言って、対処しないのはダメ
ゴミがあったら拾わないと散らかります。
いじめを放置すると、加害者が得をするので、いじめをやろうという子が増えます。
パパ活や売春、詐欺なども同じ仕組みです。
悪いことをやった人を捕まえて、原因究明してきちんと罰を与えるのは大事なことです。
いじめ問題で、よく「取締をしてもいじめが無くならない」「だから追跡しても意味ない」みたいな手段万能説を唱える人がいますが、それは違うのです。
対処を徹底すること。しかし、厳罰化は絶対にすべきでない
しかし、一方で今度は厳罰化しろという話が湧きますが、これもダメです。
これは、対処することで、抑止までを期待しすぎているからです。
物事は何でも、一度やったらハイ終わりなら苦労はありませんが、世の中は頭の悪い人が9割なので、こういう耳障りの良い話に乗りがちです。
残念ながら、ポイ捨てもいじめも売春もこの世から無くなることはありません。
しかし、だからと言って、放置したり見過ごして良いはずがありません。
事実関係を究明することが、大きな抑止効果になるのです。
厳罰化すれば、かえって、より凶悪な犯罪を選択する人が増えます。
いじめ程度で済んでいた人が、放火強盗殺人など、手段をより重い犯罪に切り替えするきっかけを与えてしまうのです。
いじめをした人は、まずきっちり隔離して、犯罪として対処するが正解なのです。
日本は第3者が犯罪を助長させている
日本人は一度ゴミを拾ってしまうと、その人にばかり押し付けたがる国民性があります。
いわゆる責任なすりつけ方式です。
つまり、日本人はゴミを拾った人にデメリットばかり与えてしまうので、第3者でいることが最適解になります。
しかし、この文化や風潮そのものが、いじめを助長するきっかけになっているのです。
海外だと、拾った人はその場で拍手でヒーロー扱いですから、次は俺が拾おうと思う人が増えます。
日本は、第三者委員会を設置しても、いじめの事実があったなかったですったもんだする非常にみっともない国民性です。
論点先取※では解決しない
日本人は、「酷いじゃないか」「怖いじゃないか」と集団で被害者ぶることで、「無敵のポジション」を取って、世間様の常識から外れた人を見つけては、叩き放題で叩きます。
しかし、これでは問題がこじれるだけで、一向に解決しません。
重要なのは、起きた事実を整理して、そのことに対してのみ対処することです。
世間の言うことを聞き出してしまえば、それこそ厳罰化や重罰化、村社会化の方向に行ってしまうので日本沈没が確定してしまうのです。
※「証明すべきはずの命題が仮定や前提に含まれてしまっている」という状態を指す論理における誤り