事実の配列で真実という物語を作る
週刊誌は、事実の配列で真実という物語を作って作文をします。
ここで多くの人は週刊誌の語る真実=物語に注目してしまいますが、大事なのは事実のほうです。
社会人である程度の情報リテラシーがある人なら分かると思いますが、何が事実か、何が解釈かという切り分けをします。
これは、国語でも同じ話です。
つまり、素人は都合の良いストーリーばかりに執着や腐心をしますが、根本にある事実の部分がウソでは、この話は成り立ちません。
営業でも面接や就活でもみんなやっていること
しかし、これは週刊誌だけの特権ではありません。
「個別の事実を共感しやすいストーリーに配列して真実であるかのように語る」という行為自体は、やったことがない人はほとんどいないです。
たとえば、学校の発表会から、面接や就活、営業でも「相手がどう言ったら気に入ってもらえるか」という観点で、わかりやすく整理するというのは誰でもやっていることです。
つまり、「週刊誌は恣意性が酷い!」という批判はやはりお門違いで、みんな日常からやっていることなのです。
事実が100個あって2個しか書いてないからアンフェア?
事実を100個は並べないと不公平だという意見も散見されますが、決定的な事実が2個あったなら、98個の事実はどうでもいいということはよくあります。
ここに文句を述べるやつは「公平世界仮説」と言って、「世の中は公平でなければならない」というバイアスで頭が固まっています。
残念ながら、あなただけに有利な記事なんて書かれることはありません。
少なくとも、印象は誇張されるでしょうが、事実とズレなければほぼ印象としてのベクトル外れていないわけですね。
事実がなければ書けないわけですから、そもそもやましいことをやらなければ良いだけの話です。
綿密な取材で事実を取る以上、「事実無根」はありえない
週刊文春などトップ週刊誌社は、この事実をこれでもかというほど綿密に取材をしています。
その上で、真実にみえる「作文」をしていますから、言われても「ウソ」とは言えないわけです。
週刊誌が無敵に見えるのは、こうした綿密な戦略と裏付けによるものです。
「事実無根」という批判がいかに陳腐で空疎かというのは、この仕組みを知っていれば理解できるはずです。
週刊誌の話そのものは、必ず「事実有根(事実という根拠がある話)」であり、「事実無根」の批判は単なる墓穴になるだけです。
なぜ週刊誌はネットやSNSの覇者に君臨するのか
ただし、週刊誌が皆さんより優れている点として、内容は「事実無根のデマではない」ということです。
これが、素人だと平気で事実確認をせず、都合の良いデマを垂れ流し続けます。
ここが週刊誌が勝っているからこそ、SNSで覇者に君臨できるというわけなのです。
事実確認できる能力がある程度以上の偏差値を要求されますから、頭の悪い人ほどデマしか流せないのです。
だからこそ、世の中はデマで溢れかえっています。
バカの流すデマを信じるくらいなら、週刊誌のほうがよほどマシなので、みんな買っていくわけですね。
「世の中の「ほんとう」がわかります」とは、事実確認をしている以上、ウソの話ではないから「ほんとう」ということですね。権力者、有名人が恐怖におののくわけです。
芸人のマネをするバカ、週刊誌の話を否定するバカ…世の中はバカの枚挙にいとまがありません。