Aを貶してBを上げるのが止まらない人
何かを持ち上げて言うのに、必ず別のものを貶さないと気がすまない人がいます。
「〇〇なやつはダメだ」
「例えば、こんなやつがいたが、こいつはしょうももなかった」
これ、聞いてる人はどう思うでしょうか。
とくに、大勢の視聴者の前でこういう喩え話ばかり繰り返す人がいます。
たとえ、この「〇〇でない人」たちだとしても、やはり聞いてて不愉快極まりないです。
なぜ貶さないと気がすまないのか?
これはAを強く攻撃して貶すことで、自分自身の劣等感だったりコンプレックスを解消しようとしているのが原因です。
つまり、話者自身の問題であり、それを他人が聞いても仕方のないことです。
例えば、アニメを創ったことがない人でも、有名なアニメーターになっている人はたくさんいます。
しかし、「アニメを一つも創ったことがないやつが…」と言い出す人は、彼らよりスキルが上回っていなければ、「俺は創った経験があるのに…」といった単なる劣等感の表出にほかならないわけです。
また、「サラリーマンは自営業より稼げない」と言い出す人も同じです。
自営業は経費が自己負担であり、「税金貧乏」という言葉も有名なわけですが、片方を叩いて、もう片方を理想化したがるのには、やはり発言動機に強いコンプレックスが隠れています。
ここでカテゴリーする意味がないということに気付けないので、永久に攻撃して敵を作り続けてしまいます。
例の失言知事みたいに、周囲が敵だらけになります。
あまつさえ、こういうご時世ですから、恨みを買って物理的に襲われる可能性も出てきたりしてしまうのです。
要するに、「世の中には色んな人がいる」という当たり前のことを理解できないからなのですが、こういうところに気が回らないのは、自分自身のコンプレックスや劣等感ばかりを気にしてしまう本人の性格に問題があるというほかないのです。