ネット系教育は無責任、ゆえに儲かるが…
責任と儲かりやすさ(売り上げ、KPI)は反比例する指標です。
いま、ネットではこの責任が投げ捨てられつつあります。
ネットやSNSは拡散力があるので、無責任に教育や情報商材を売るというのは出来ます。
しかし、その販売手法が、無責任にネットやSNSで煽り散らかして、いろんなものを貶して自分のほうが優れているとひたすら主張することだったりします。
ネットSNSでは、そのような広告が常套手段になっているからです。
当然ですが、どんなに良いサービスを販売していようが、こんな連中を信用できないわけです。
信用や責任というのは数値指標化出来ないがゆえに、数値に出来ないものは存在しない(換金出来ないものは価値がゼロ、コストマイナス)とするのが資本主義市場です。
なので、合理的なのですが、彼らは合理的であるがゆえに、経営戦略上で重大な欠陥を抱えているというわけです。
まず、ここに気づけない人は真っ先に落ちぶれていくでしょうが、いずれにせよ、そのパイは広くても、信頼のほうは毀損されていくということです。
責任感が強いと嫌われ、無責任だと人気が出る時代
いま中間層の底が抜けて、国が没落しつつあります。
これは、責任を持って指導することのコスパが悪いことも、主要因に挙げられます。
私も教育業界から足を洗った身なので、決して偉そうには言えませんが、やはり保護者のクレームが非論理的だったり、子どもがおかしなことを言うようになったのも、ネット時代の興隆と大きく関係しています。
ちょうどその時期くらいから、「ネット系教育商材」「ネット系コミュニティ型教育サービス」みたいなものも流行りはじめました。
私がネット系教育に興味を持てないのは、やはりこうした連中の持つ根本的な姿勢に同意できないからです。
彼らは、人生論や自己啓発はいくらでも語るが、道徳や倫理についてはまるで触れません。
ひどい場合だと、道徳や倫理の話が不都合なので、それらを攻撃したりもします。
ネット教育は「帯に短したすきに長し」
ネット教育は、上位層は教育のコンテンツだけあればいいし、逆に中・下位層はネット程度では指導が不足します。
なので、ネット系教育はいずれネタが尽きて同じネタを擦るか、SNSで説教を繰り返すだけのアカウントになります。
これも効率が実はとても悪いということを示しています。
一方で、リアルな学習塾は、週3回以上、1回あたり3時間以上で、生徒を徹底して面倒見たりしますから、中・下位層は安心感が半端ありませんし、上位層は上位層でいつでも質問可能な自習に課題を回せます。
質問する際にも、先生はいつでも生徒の眼の前にいますからね。
ネットチャットアプリ(Discordなど)だと、常にギャラリーがいるので聞きづらいでしょうし、いじめの温床になったりもしますから、遠慮する子が増えますが、リアル学習塾では物理的空間を上手に利用して、個人的な言いづらい相談もたくさんできるわけです。
「オフラインでしか言えないパーソナルな相談」を解決するのも、リアル塾の課題でした。
ということで、ネットでは「リアルな学習塾をコピーは出来ない」というのが結論です。
教育の範疇では済まない過激思想の温床となっている場合も…
また、コミュニティによっては、無責任な国家批判が流行っていたり、ユダヤ陰謀論、ロシアや中国支持、それから、つばさの党のような過激派左翼支持をするようなコミュニティリーダーがいたり、コミュニティ内部でそれらが流行るといった現象が典型的な「症状」として現れている場合もあります。
つまり、外部からだと見分けがつかないですが、内部では驚くような過激思想の温床になっているケースもあります。
個人的には、国防やスパイ防止、テロ阻止の観点からも、やはり警察組織や公安が注視すべき問題と捉えます。
オウム真理教事件はまさしく宗教組織から出てきましたが、ネットの教育系などもカルト暴徒化する危険があります。
また、そこまでではなくとも、12年ぶりに国策捜査の対象となったつばさの党のような、やはり充分に近寄りたくないようなリスクある場所である場合もあります。
例えば、生成AIの炎上なんかは記憶に新しいところですが、あれも倫理問題が原因でした。
いずれにせよ、今後に渡って長く続くようなビジネスモデルではないでしょう。
きっかけは文春砲みたいな批判かも知れませんが、いずれこのような無責任教育は大批判される時期が来て、「何が教育だ、ふざけるな」「育ってないじゃないか」みたいなことを言われるようになるのは近いと思います。
再逮捕が続いているつばさの党ですが、やはり過激思想が原因です
参照記事